魔法のクリエイターと言われる理由、お教えします

人は知る。人は感じる。創作で。

生涯のテーマ曲がある娘

f:id:yamadahideo:20211002154519j:plain


 娘に名前をつけるとき、本で調べながら200くらい案をだした。

 アイデア出しのプロなので、一般人の10倍は楽にだせる。

 長男が生まれたときは、妻がサクッと決めてしまった。

 今度は父親の自分が娘の名前をつけることになっていた。

「女の子の名前って、一体いくつあるんだ……」

 途方に暮れるほどたくさんある。

 だいたい、名前の良し悪しの基準など、考えたことがない。

「『~子』とか『~美』なんてほとんどないんだな」

 最近はいわゆるキラキラネームが流行っている。

「しかし、キラキラした名前で目立つより、普通が大事な気がする」

 考えれば考えるほど難しくなる。

 こうして思いついた名前をつけた。

 この名前なら、と思った。

 和の風景をイメージしながら、音楽を感じさせる。

 だが、テーマ曲は「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」である。

 ドイツ語だ。

 まあ、細かいことはいいだろう。

 ドイツには前から行ってみたいと思っていた。

「ピアノのレパートリーに加えよう」

 と思い、楽譜を買って第一楽章を練習し始めた。

 当然娘にも練習させたい。

 2歳からピアノ教室に通わせた。

「いつか一緒に弾ける日が来るといいな」

 と思っている。

 自分も練習しなくては。

 とても高度な曲だ。

 そんなわけで、ピアノで様々な曲を弾いて子どもに聞かせることを意識し始めた。

 「アリア」や「革命のエチュード」など難しい曲ばかり練習している。

 まだ1つも最後まで弾けてないので、娘が成人するまでに完成させるべく練習している。