洋服がイメージした通りに変化したら、とても便利である。
「今日は晴れてるから、明るいイメージで」
というだけで、ぴったりの服が出来上がってすぐに着られる。
こんな妄想みたいなことが、現実になる日が来るかもしれない。
実際に可塑性が非常に高い物質を開発して、自在に服が変形させる研究が進んでいる。
話すだけで、通販の注文ができるサービスは現実になっているが、服は注文するのではなく、変形させる時代が来るのだろうか。
クリーニング店は要らなくなりそうだ。
洗濯機も。
物干竿も。
煩わしい作業も。
服を作る原型になる物質があれば良い。
3Dプリンタが高速化してきて、金属の旋盤も出来るようになった。
恐らく、熟練した旋盤工が聴覚を頼りにミクロの加工をする技術も過去のものになりそうだ。
プラモデルは、3Dソフトでデータ化したモデルを、レーザー加工機で作れる。
ある模型店では、パソコンとレーザー加工機を使うようになってから、10年やらないと身につかない技術を1年で出来るようになってしまい、職人が育たない、と言っていた。
人形店でも、パソコンの3Dソフト上の仕事が9割になったそうである。