魔法のクリエイターと言われる理由、お教えします

人は知る。人は感じる。創作で。

非日常について

 文化人類学民俗学(※注:民族ではない)では「ケ」と「ハレ」に分ける。

 普段通りの日常を「ケ」と呼び、冠婚葬祭など普段と違うことを行う日を「ハレ」と呼ぶ。

 「晴れの日」や「晴れの門出」というと、日常生活から抜け出して、新しい生活が始まる。

 非日常の日には、服装が変わったり、普段食べない食事や軽食などを食べることもある。

 現代人は、スーパーなどへいって、奮発すればすぐに御馳走を作れるし、弁当屋さんや居酒屋などでオードブルを注文することもできる。

 こうして、非日常が演出されて普段と違う1日を過ごすのである。

 ところで祭は、新嘗の祭りのような収穫祭であったり、神に何かを捧げることが多い。

 そうした日には屋台が出るなどして食べ歩きをしたり、赤飯、酒、餅などが振舞われる。

 都市部では農家が新嘗の祭をするわけではないので、近所の人が共同して神輿をかついで練り歩き、飲み食いすることが目的化する。

 ファンタジー小説で非日常というと、もっとダイナミックなイベントが起こるイメージである。

 また、人が殺されそうになるとか、悪いイメージでも使われる。

 このように、非日常は普段と違う事が起こる場面なので、物語の重要な場面になることが多い。