朝早く起きると、外がしんと静まり返っている。
この静けさがとても心地いい。
普段周りにはいつも人間がいて、話し声が聞こえ、換気扇やエアコンの音、ドアを開け閉めする音、車の音などが常に聞こえている。
「音の地図」という物があって、音を辿って行くと目的地に着く、という面白いワークショップをしたこともある。
音だけの地図が成立するほど、音はひっきりなしに聞こえてくるものだ。
思い出してみると、上の子どもが生まれたとき、日付が変わる直前だった。数時間してから帰宅したが、繁華街にまったく車も人も通っていなかったことが印象的だ。
元旦の朝も、同じ街とは思えないほど静かになる。
うちには小さい子どもが2人いるので、習い事などでいなくなると静寂が強調される。
思わず、
「うわあ。子どもがいないと、こんなに静かなんだ…… 」
と呟くほどだ。
だから、朝早く起きると、静寂が贅沢だと感じる。