大まかに考える

 「小説のデッサンをする」という言葉があるようです。

 小説のあらすじに当たるものですが、公開しないのでネタバレしてもいいところが違います。

 小説の筋を考えるときに、先の展開を考えないで始めることもあるのですが、途中から大まかな展開をメモしてから進めます。

 この「大まか」が大事なことです。

 細かいディティールにこだわっているときには、見えないことが見えてきます。

 細かいディティールに、文章の命があると思いますが、その舵取りをするのは別の作業です。

 「木を見て森を見ず」にならないように、立ち止まって鳥が空から俯瞰するように、大まかなストーリーを考える作業も大切です。

 大局観という言葉もありますが、この先どちらの方向に進むかをトポロジックに捉えると、行き詰まりを防ぐことができると思います。

 大局観によって、部分から全体を類推すると、行間にも意味が出てきます。

 文章にしていない部分を、読者が感じ取ったら「豊かな表現」だと言えるのではないでしょうか。