魔法のクリエイターと言われる理由、お教えします

人は知る。人は感じる。創作で。

怪物がやってきた 部活の思い出

中学校の卓球部員だった自分は

スポーツにあまり関心がなかった

歩いたり走ったりするのは好きだが

球技が苦手なのだ

サッカー以外はほとんどやらなかった自分は

楽そうだという理由で卓球部に入る

思春期の少年にとって

パッとしない卓球部員で

いつも悪ふざけして遊んでいることも

気に入らなかった

ちょうど流行った卓球漫画のように

ダサいスポーツだなと思った

そんなある日

県南の有名中学校から転校生がきた

県南は県北と違ってスポーツが強い中学校が多い地区で

大会もレベルが高い

彼は卓球部に入った

すると

練習試合で無敵の強さを発揮した

相手の打球をひたすら返して食らいつくような

地味な卓球だった

熱いタイプではないが

卓球にはひたむきだった

いつの間にか自分も真面目に素振りするようになった

彼と一緒に帰ることが多く

家に遊びに行ったとき

家に卓球台があって

いつも練習していることを知った

自分は全く強くならなかったが

毎日練習してみた

彼の活躍で団体戦で地区大会を

勝ち抜き

県大会へ進んだ

自分はベンチだったが

いつも目が半開きで自分と大差ないような

覇気を見せない彼が

相手を分析し戦略を立て

皆にアドバイスをするとき

輝いて見えた

練習でも有名なアマチュア選手を呼んだり

遠征して練習したり

するようになり

自分も進んでランニングするようになった