この世で最も白いものは、光が乱反射して白く見える状況である。
ちなみに、この世で最も黒いとされているのは、ベンタブラックである。
理想的な白は、全ての波長の可視光線を反射する面であるが、実現不可能と言われている。
濃霧や吹雪の中で起こる「ホワイトアウト」が、最も白い状況に当たる。
平野部でも霧に巻かれて数メートル先しか見えなくなることがある。
自転車に乗っていると、怖くて乗れなくなるレベルだ。
朝濃霧がかかって、日が高くなると消えていくことが多い。
そういう状況では、道路でいつ車が飛び出してくるかわからないので、ゆっくり進むしかない。
心理的にも閉ざされた状況になる。
田園地帯で、二毛作をしている地域でよく見かける野焼きでは、煙で視界がほとんどなくなるほどになることがある。
そんなときも、田んぼに落ちないように最新の注意をして徐行するしかない。