ミステリーを書くときに、表向きのストーリーと真相をメモに書いて謎解きを構想する。
事件が起きたとき、まず事実行為を整理して犯人を絞っていくが、人間がすることなので背景にある感情が重要になる。
殺人事件の場合、強い殺意を抱く動機と、犯人が得る利益を考える。
人間は、行為の重さと利益を測って合理的に行動するわけではない。
だから感情から犯行に及んだとすると、その場の昂りから割に合わない行動をしてしまう。
犯人は犯罪を犯したのだから、悪なのだが、犯行には理由がある。
そこに時代性を感じさせるような、身近な問題を取り入れたいと思っている。
現代は携帯端末が普及したため、情報発信が容易になった反面、受け取った情報に反応する瞬発力が高くなった。
こうして文章を書いていても、投稿すればすぐに反響がある場合もあるので、何が想定されるかを考えながら書いている。
難しい言葉はすぐに検索して調べることができるため、きちんと調べてから書かなくてはいけない。
このように、現代の表現者は時代の変化に敏感の適応していく柔軟性が必要になった。