顔を見ると浮かぶ物語があり、物語を読むと浮かぶ顔がある。

 

 

 人の顔を思い浮かべて、懐かしい光景を文章につづると、楽しいものです。

 経験談を語るとき、脳内でドーパミンがでて、快感があるのだそうです。

 高齢者が、昔の話を繰り返し、繰り返し楽しそうに話と、快楽を感じています。

 始めは、

「なるほど。へえ。良い話ですね」

 と相槌を打っているが、しだいにループ再生し始めると、おっくうになります。

 自分の思いだしたい過去は、10代後半から20代前半に集中しています。

 当時出会った人たちのことを考えると、胸が熱くなり、タイムスリップして追体験している気分になります。

 聞こえる音、におい、すべてが色あざやかに、楽しい思い出ばかりが映画のように、よみがえるのです。