清貧に生きる純文学というと、いかにも文学的です。
理想を高く持ち、努力を続け、お金や名誉よりも真実を求める。
とても素晴らしいです。
でも「文学」は「文芸」と異なり、すべてのジャンルを含む言葉です。
多岐にわたるので、この世を否定するペシミストを喜ばせるばかりではありません。
世の中の垢にまみれた、大衆文学の中にも芸術性を感じます。
個人的な考えになりますが、文学に精通した専門家だけを対象にした作品に、どれほどの価値があるでしょうか。
自分が認知できないものは、この世に存在しないのと同じです。
他人の真似をして、素晴らしいと言っても無意味です。
自分の価値観で判断すると、判断力が身につきます。
文学は、悲しみではありません。
あらゆる可能性を秘めた表現です。