うわぁ。やってしまった。人生で一番高い買い物。

 金額が高かったのは家です。

 以前そのことを書いたので、心理的に高くついた買い物を書きます。

 投資で損が出たときに、高くつきました。

 他で取り返しましたが。

 投資信託は9割方、損をします。

 NISAは有利です。

 でも高額な手数料で損が出ます。

 自分も買いました。

 分散投資をしてもダメでした。

 一緒に|金《きん》を買ったので、それで補填できました。

 仮想通貨でも、損が出ました。

 盗難騒ぎで、一部を海外の取引所へ預けたら、

 上場廃止に遭いました。

 残りの資金が増えたので、こちらも補填できています。

 投資の勉強をさせていただいて、授業料を払ったのでしょう。

 「たら、ねば」を言っても仕方ありませんが、

 損は損なので、高くついたなぁ。

今週のお題「人生で一番高い買い物」

負けた。

 言い分が通らないとき、あるいは描いた未来が消えたとき、負けを意識します。

 競争相手がいて、椅子取りゲームのように賞を狙って、座る椅子がない場合、落ち込むでしょうか。

 もし落ち込まず「まあいいか」程度であれば、本気ではなかったのでしょう。

 最も恐れるべきは「自分とは関係ない」と無関心になることです。

 モチベーションは、負けを跳ね返す精神力を燃料にします。

 燃料がなくなれば、火が消えてしまいます。

 だから、負けを受け止めて、落ち込むべきです。

 何度でも負けて、負け続ける人は強くなります。

 描いた理想を捨てないから、そのギャップを意識するのです。

 自分に酔わず、愚痴を言わず、他人のせいにせず、即座に対策を考える自分になるためのステップです。

余分を削って豊かにする

 余分があると、肝心なものを見逃してしまいます。

 部屋で探し物をするのと似ています。

 「自分が分かっていればいいや」

 と怠けて、ごちゃごちゃにすると、いざというとき大変です。

 文章のプロを目指すなら、徹底的に整理して、読みやすく伝わりやすくするべきです。

 自己満足ではいけません。 

 アイドルが肉体を削ぐように、レーシングカーのエンジンを極限まで削り落とすように、徹底的に言葉のぜい肉を落とします。

 スッキリした文章は、1文で珠玉になるのです。

 流れを知らなくても、ある程度イメージできるようになれば、豊かな表現だと言えます。

まっさらな紙に書く。何度でも。

 いつも紙をまっさらにして、最初の一文字を書く。

 長文になると、流れを強く意識しますが、何度もリセットしながら新鮮な言葉を探します。

 文章の書き方講座では、「開く」言葉と「閉じる」言葉を決めるとあります。

 ひらがなにすると「開く」、漢字で書くと「閉じる」。

 読み手に与えるイメージを表現した業界用語です。

 ジャーナリストなら、正確さが重要なので参考にするべきです。

 しかし、表現者は「作文」をするのですから、文章の原則はありません。

 場合によっては、開いたり閉じたり混在し、文末も敬体、常体がごちゃごちゃになる。

 主語と述語も繋がらない。

 目的が、分かりやすさではないので、すべてをご破算にして、常に0から考えるべきです。

 クリエイティブとは、常識を疑う姿勢ですから。

言葉の3分クッキング

 文章を書いて、公開する段階ですることがあります。

 タイトルと、一覧に表示されるリード文を一工夫するのです。

 料理の隠し味のように、全体のクオリティを上げることができます。

 誰に対して、何を伝える文章なのかを洗い出して、適切な問いかけをする。

 できれば、ターゲットの性別、年齢、趣味、一日のスケジュール、好きな食べ物、音楽など細かくイメージします。

 プロなら200くらい案を出すところですが、一発で決めにいきます。

 例えばこの記事。

「キャッチなタイトルを考える」

「キャッチなタイトルを考えましたか?」①

「言葉を工夫する」

「言葉のクロッキー」②

「言葉のクロッキing」③

「言葉の3分クッキング」④

 

① 充分キャッチだと思いました。

 素直に目的を伝えています。

② 意図を別の言葉で言い換えました。

 専門用語なので、伝わりにくいです。

③ 造語してみました。

 目を惹きそうですが、意味が分かりにくいです。

④ 3分クッキングはロングヒットの名番組ですし良いキャッチです。

 手早く、手軽にできそうなイメージです。

 難しいことを大上段に構えて言いたくない。

 エッセイのスタンスを、キャッチコピーから自分も気付かされました。

 

この流れを、10秒でやります。

頭の中の動画を4倍速で流す感じで。

その余興、デンジャラス。

 高校時代からの友人の結婚式に招かれました。

 新郎は、余興で得意の管楽器を演奏しようとしました。

 しかし、練習不足でメロディになりませんでした。

 友人同士で集まって、余興の準備を進め、この日を待っていたので、我々の出番となりました。

 事前にストーリーを考え、脚本を書き、台詞も練習しました。

 自分が悪の帝王になります。

 妖しいBGMと共に会場へ乗り込み、ダサい余興と、ダサい車などを指摘。

 こきおろします。

 怒った新郎はあらかじめ隠しておいた、ビームサーベルでやっつけます。

 後は皆で踊って締めました。

努力で才能をカバーしたのか

 成功者が努力を語るとカッコ良い。

 「努力を見せるようではプロじゃない」と言っても、逆説的に努力を語っている。

 成功できないと、努力を語れない。

 負け惜しみになって、ダサくなるからだ。

 才能ある人が身近にいると、どうしても比べてしまう。

 自分の方が劣っていて、努力を沢山したという文脈を描くとドラマチックなので、ついそう思ってしまう。

 自分もクリエイティブの世界で生きてきたので、自分が努力マンだと信じていた。

 だが、年齢を重ねて独走態勢になると、才能も努力も超えた自己実現に近づいた。

 自分に才能があってもなくても、この世界で生きてきたのだから良いじゃないか。

 努力は人並み以上にしたが、それがどうした。

 考えてみると、若い頃はドラマチックな人生を望んでいた。

 今ではドラマを望まなくなった。

 崇高な仕事が目的化した。

創作は才能ある人の特権ではない

 執筆活動を始めた当初は、流れを止めずに最後まで書いていました。

 マグロが泳ぎ続けるように「絶対に止まらない」「振り返らない」と心に決めて、誤字脱字にも目をくれず突っ走りました。

 後で推敲しますが「良い文章」の基準を知らないので、誤字脱字だけを直しました。

 夢中で20本以上書いて、段々と検討するポイントが見えてきました。

 まず文章を簡潔に、わかりやすくすると、言葉の前後関係が重要になりました。

 また小学校の作文で習った「正しい作文の書き方」は、本気の執筆には役立ちません。

 空白と漢字の量を視覚的なバランスで決め、単純な繰り返しをさけたリズムを意識するようになります。

 視覚、聴覚、嗅覚、触覚、味覚の5感を刺激する言葉を使うとイメージが広がります。

 海外文学を研究し始め、文章表現の原則を疑うようになりました。

 小さな気づきを積み重ねて、創作活動が成り立っているのであって、生まれつきできるわけではありません。

人は悩む。人は得る。創作で。

 最近使っているキャッチコピーです。

 クリエイターが共感するメッセージを考えて作りました。

 創作するときには、悩みがつきものです。

 深く悩むと、思想を深め、オリジナリティを産み出します。

 やめるのは簡単ですが、もうひと頑張するべきです。

 自分が望んだ物を得るために悩むのです。

 悩みながらも執筆を楽しむことができれば、自分の意見を伝わりやすく言語化できます。

 するとコントロールできることが増えて、悩まなくて済むようになります。

 つまり、もっと深く悩むようになるのです。

 人生は限られています。

 同じところをグルグル回るように、悩んでいてはもったいない。

 創造的に、深く悩みませんか。

決して挫けない。役割があるから。

 社会の役割を担う人は、責任を果たすために活き活きとして生活しています。

 また長寿だと言われています。

 役割を果たさない人は、鬱屈していて短命だ、となります。

 確かに、自分から役割を探さないと、受け身になり、失敗を他人のせいにします。

 主体的に行動しないから、他人に期待するのです。

 率先して動けば、様々なことを知り、デキル人になっていきます。

 そしてさらに大きな役割を果たすようになる。

 心がけ一つで、差がどんどん広がっていきます。

 役割とは、役職と解しても良いですが、

「他人から頼られること」

 が役割なので、形骸化してはいけません。

 受け身の人なら嫌がる仕事が、他愛ないことになり、

 楽しくなるはずです。

 人生を豊かにするポイントは、役割にあります。

【小説】寝不足のお坊さん、洋館へ行く。

闇にうごめく死霊

 

 草木も眠る丑三つ時。

 辺りの木々はざわめきを止め、夜の帳が妖しく上る。

 まるで魔界の口が開いたように、ポッカリと碧い影が林を呑む。

 虚空から闇の中へ、うごめく死霊が2つ。

 ゆらゆらと、光の尾を引いて、男の周りを飛び続ける。

 亜由美は息を呑んだ。

「ナウマク サンマンダ ボダナン……」

 男は異国の言葉で、静かに呪文を唱える。

 手にした錫杖を持ち上げると、地面に打ち付けた。

 シャン、と金属音をたて、まるで音波のように、光の輪が広がっていく。

 死霊が、しだいに形を帯びてくる。

 男が振り向いた。

 袈裟を着て、静かに目を閉じると大人びて見えるが、12歳のあどけない少年だった。

「亜由美さん。

 話をしてください」

 促されると、虚空を見た。

 徐々に実体を表し、地面に降り立つ。

「亜由美……

 済まなかった。

 苦労をかけるな」

「お父さん!

 お母さん!」

 目尻から涙をこぼし、死霊を抱きしめようとする。

 だが両腕は空を切った。

「せめて……

 あの洋館だけは、守ってくれぇ」

「亜由美……

 あの洋館には……

 きっとお坊さんが……」

「えっ?

 何?

 聞こえないよぅ」

 不意にもう一つ、炎をまとった狐が姿を現した。

「まずい!

 亜由美さん、

 離れて!」

 少年が錫杖を狐に投げつけた。

 同時に両手で印を結ぶ。

「オーン インドラーヤ スヴァーハー!!!」

 凄まじい雷鳴と共に、火の玉となって燃え上がった。

「ぎいやぁぁ」

 死霊はこの隙に、穴の中へと帰って行った。

 

 

 夜が明け、寝室で亜由美が寝息を立てている。

 住宅街の一角は、静寂を破り、あちこちで目覚まし時計の音が聞こえ始めた。

 小鳥のさえずり。

 秋の虫の声。

 1階のキッチンから、同居している祖母が朝食の支度をする物音がする。

 水道の音が高く響く。

「ふわぁ。

 今夜はやっと寝れそうだな」

 体力自慢のジクウでも、さすがに疲労の色が濃い。

 頬がこけ、目に隈ができた。

「ん…… 」

 起き上がると、亜由美は枕元で錫杖を抱いている少年に、会釈をした。

「すみません。

 私、寝てしまって。

 お陰で、両親に会うことができました。

 ジクウさん。

 ありがとうございました」

 深々と頭を下げ、ほつれた髪を掻き上げた。

「はは。

 綺麗なお姉さんと、7晩ご一緒してしまいましたね。

 へへへ」

 窓を空け、朝の陽を部屋に入れる。

 キラキラと、栗色の髪が煌めき、やつれた口元が、憂いに歪む。

「あの……

 洋館、とお父様が仰いましたね。

 何か心当たりが」

 頭を搔いたジクウが、はにかんだ笑いを消した。

「父は、小さな会社を経営していました。

 20年以上前、若くして社長になり、順風満帆だったときに、大きな洋館を建てたのです。

 でも、事業に行き詰まって、5年前に洋館で自殺を遂げました。

 ショックからか、母も肺を病んで、後を追うように……

 多額の借金があったので、相続はせず、洋館は競売にかけられたのです」

「なるほど。

 それで、その洋館の持ち主は」

「叔父が買い受けました。

 事故物件なので、ほとんど値がつかず、土地代だけで買ったそうです」

「お母さんが、気になることを言ってましたね。

 あの洋館には、と。

 何を言いたかったのでしょうか」

「それはわかりません。

 叔父が住んでいますので、知っているか聞いてみましょう」

 ジクウが、指を折って数え始めた。

「1,2、3……。

 お調べして差し上げたいのはやまやまですが、僕も商売をしていますので、申し上げます」

「はい」

「|祓魔師《ふつまし》レンタル契約は、今日で終了になります。

 7日間、寝ずに悪霊退治を続けましたので、追加料金をいただきます。

 基本料金が1日当たり1万円。

 追加料金が1日当たり5千円で、10万5千円になります。

 あの世の門が開くという、危険な事態が起こりましたから、さらに追加料金が発生します。

 でも狐が出ただけでしたから、サービスしましょう。

 洋館の件も、調査及び警護をご希望でしたら、改めて契約します」

 檀家が減ったせいで、お寺の経営は、年々厳しくなっている。

 宗教法人は優遇されるとは言え、祓魔師として危険な仕事をしなければ、大きな寺は維持できない。

「他にあてがないのです。

 お金はご用意します。

 追加料金を上乗せしますから、どうか両親の遺志を確かめさせてください」

 亜由美は地に伏して、|縋《すが》るような目でジクウを見上げた。

「ああ。

 すみません。

 そんなつもりでは。

 これではまるで、腹黒い|商人《あきんど》です」

 また頭を掻いた。

ひとつ屋根の下に、いくつもの未来を。

 子どもの頃、田園地帯に住んでいたので、川で魚を取ったり、昆虫採集をしたりして遊びました。

 同じ住宅団地に、同世代の友達がたくさんいました。

 一緒に農閑期の田んぼでサッカーや野球をして、思いっきり遊べたので、幸せな少年時代でした。

 今の子どもたちを見ていると、球技を思いっきりできる場所が少なくて、可愛そうです。

 もちろん、ブロックやテレビゲームでも遊びました。

 一番興奮した遊びは、秘密基地です。

 河原の茂みにゴザを敷いて、思い思いのおもちゃを持ち込んで、それぞれ遊ぶのです。

 普段交流が少ない上級生も集まってきて、のんびり過ごす。

 隣に座っている友達の、生活を垣間見れて、人間の本質が現れるのが面白いのです。

 「隣人の生活」は、この世で最も興味深い。

 近所の家に招かれると、まるで宝箱に入ったように、すべてが新鮮でした。

 2段ベッドで寝ている。

 押し入れで遊ぶ。

 20畳ある、広〜い寝室。

 戦車のように変形して遊べるテーブル。

 8畳ほどある広いベランダ。

 巨大なヘチマのピロティ。

 レコードがぎっしり詰まった本棚。

 ミドリガメ

 綺麗に額装された、ロックシンガーのポスター。

 電車のジオラマ

 明治、大正時代のカメラ数十台。

 自分の価値観からは、考えられないような物があるのです。

 秘密基地にも、友達の生活空間を感じさせるグッズが置かれ、異世界のような話が始まり、普段見せない1面を知ります。

 自分が家でできないくつろぎ方をするのも目的ですが、それ以上に周りの振る舞いが楽しくてしょうがありませんでした。

 

今週のお題「何して遊んだ?」

 

 

あの人ならできる。すぐやるから。

 熱意があって、頼りになる人、近くにいるでしょうか。

 早合点したり、失敗することもあるけど、いつも中心にいて何とかしてくれる。

 頼りになる人は、不可能を可能にしてしまいます。

 無理を通さなくてはならないときには、試行錯誤して解決するしかありません。

 何度もアタックして、たまたま上手くいくと抜け出せます。

 例えば、パソコンが思い通りに動かないとき。

 電源を一度切るだけで解決するとか、しばらく放って置くと元に戻ったりするときもあります。

 マニュアルにはない対処法は、問題場面にめげずに立ち向かった人が見つけた方法です。

 問題解決にすぐ着手して、不屈の闘志で道を切り開く人は、経験を積んでさらに「できる人」になっていきます。

ストーリーの設定にもドラマがあります

 イメージを表現するために、一見無関係な要素を近づけると良いです。

 言語空間で、要素同士の位置関係が遠ければ遠いほど、イメージが限定されて強くなります。

 意外性を狙って、人を驚かせるわけではありません。

 例えば「かたさ」のイメージは、石をダイヤモンドを組み合わせるよりも、意志のかたさや、動かないさまと組み合わせた方が本質を表わせます。

 ストーリーを考えるときに「奇妙な題名で目を惹く」とPVを稼ぐだけではないでしょうか。

 イメージを明確にして、魅力的なストーリーにするために、共通性が少ない要素を組み合わせるのです。

 イメージを強化できれば、意図したコンセプトを正確に伝達できます。

好きな理由を考える

 クリエイターは、好きだと思うものを作り出す。

 好かれる作品とは何かを、暗中模索して、考え続けなくてはならない。

 創作活動とは、困難な課題を解決する営みだから、簡単に理解することはできないものだ。

「自分には創作の才能が無い。 」

 という人は、自分が粘り強く作品と向き合ったかを振り返るべきである。

「何かが降りてくる、 」

 この表現は、いかにも天才を感じさせるが、考え抜いた末に閃きが起こることに変わりはない。

 だから、

「自分には才能が無い代わりに、人一倍努力した。 」

 という格好いいフレーズは、天才を別の表現にしているだけだ。

 人が好きだと思う作品を追及する過程は、閃きが起こるまで道筋であり、感じ取り方と表現が異なるだけだ。

 ところで良い作品に出会うと、様々な言葉で「好き」を表現する。

「理屈抜きに良い。 」

「ツボに入った。 」

 他にもあるだろう。

 人を惹きつける「好き」は、感性に訴えるのでとても難しいのである。