魔法のクリエイターと言われる理由、お教えします

人は知る。人は感じる。創作で。

2023-05-01から1ヶ月間の記事一覧

【プロット】毒薬を飲まされた動物トレーナーが、避難所に

ランキング参加中創作 耐性をつけるために蛇毒を飲み始めて1か月がたった。 慎重に少しずつ。 動物トレーナーとして、さまざまな地上の仲間たちに触れる。 当然危険な動物も多い。 毒蛇に噛まれる可能性も十分ある。 ワニやカバ、ライオンをはじめとした猛…

【プロット】詐欺を働いたマラソンランナーが、料理教室に

ランキング参加中創作 フライパンに卵を落とし、野菜を放り込む。 スパニッシュオムレツを料理教室で教えている中井は、天才詐欺師である。 名前も学歴もすべて架空。 本名を名乗ったことなどほどんどないので、自分が何者か忘れてしまう。 料理の腕前に自信…

【プロット】天真爛漫な声優が、中学校で

ランキング参加中創作 「沙耶、これ食べる?」 ウインナーを一本差し出すと、満面の笑みで口へ放り込む。 「うわっ、おいしい! ありがとう」 もぐもぐと噛みながら両手を頬にあてる。 「ああ、おいしいものを食べると幸せだなあ」 「ねえ、高校に行ったら何…

【小説】ガラク 人生最後の日

最後の日 いつものように、帰宅してダイニングチェアに座ろうとした。 テーブルの真ん中に紙切れがある。 走り書きで何かが記されているようだった。 横目で見たガラクは、怪訝な顔をしてため息を一つつく。 何不自由なく暮らしてきた。 望むものは何でも買…

【プロット】守銭奴の催眠術師が、空港に

ランキング参加中創作家達の集いの場 空港には飲食店や土産物店が巨大なショッピングモールを形成している。 その一角にあるバーには催眠術師がいる。 青みの間接照明で神秘的な雰囲気を醸しだしお酒を飲んでいると夢見心地になる。 乗り継ぎのために立ち寄…

【プロット】愛情深いベビーシッターが、探偵事務所に

ランキング参加中言葉を紡ぐ人たち 幼い子どもを置き去りにする事件。 なぜこんなに可愛い子どもを置いて行けるのか理解できない。 ベビーシッターとして働く池上は、ニュースを見て拳を握りしめた。 そんなある日、池上の託児所でも事件が起こる。 登録され…

【プロット】仕事中毒の保育士が、明晰夢のなかに

ランキング参加中創作 幼児たちが元気に駆け回り、庭でボール遊びをしている。 保育士の周りに集まってきて抱っこしてほしいとか、手をつないでとかひっきりなしに言ってくる。 子どもたちの黄色い声が遠くまで響き、元気が満ち溢れていた。 共働きの家が増…

【プロット】 孤独を愛する政治家が、ブラック企業に

都内某所の有名ホテルに、隠し部屋がある。 国会議員や大会社の社長など、限られた人間だけが入れるスペースで黙々と昼食をとる男がいた。 「赤岩先生。こちらでしたか」 新聞記者の小板倉が話しかけても、カツカレーを口に運ぶペースは変わらなかった。 「…

【プロット】残忍な占い師が、地球防衛軍に

ランキング参加中ブログで小説書いちゃいましょう! 相次いで発見された地球外生命体。 常識では考えられない生態を持つ彼らは、コンタクトを取りに行った人間を容赦なく殺した。 そもそも地球人は限られた温度、気圧、大気などの条件下でしか生きられない。…

【プロット】すでに他界しているはずのニートが、ネコカフェに

ランキング参加中ブログで小説書いちゃいましょう! 空は赤く、天高くそびえる山々。 遠くまで植物が生えない丘が連なる。 世界では1秒間に約2人が死んでいる。 閻魔庁と書かれた看板が、建物の門にある。 ロビーには番号札を持った人たちがあふれ、窓口に…

【プロット】学歴コンプレックスな推理作家が、本屋に

ランキング参加中言葉を紡ぐ人たち 近所の大型書店にやってきた安井は、店頭に並んでいる話題本を漁っていた。 文学誌で目にした題名が並び、当然だが芥川賞、直木賞作家が多い。 そして、カバーを開いたそでには著者略歴がある。 なぜ、出身大学を書くのか …

【プロット】愛国心の強いオタサーの姫が、アイドルの握手会に

ランキング参加中小説 novels コミケ会場で開かれた握手会。 オタクの聖地ともいえる場所で、姫と崇められる円谷は、大学の漫研で作った同人誌を持ち込み、握手と引き換えに売っていた。 「収益は日本のSDGsのために使わせていただきます」 SNSで有名に…

【プロット】動物好きなプログラマーが、デモ行進のなかに

ランキング参加中ブログで小説書いちゃいましょう! オンライン会議に夢中になっていると、猫の鳴き声で我に返った。 膝に登ってきてゴロゴロと喉を鳴らす。 「あはは。かわいい猫ですね」 場が和み、緊張が吹き飛んでしまった 喉を撫でてやり、 「終わった…

【プロット】勤勉な薬剤師が、結婚式会場に

ランキング参加中創作家達の集いの場 医学は日進月歩。 新しい治療薬の情報を毎日収集しなくてはならない。 いつの日か身体を完全にコントロールできるに違いない。 薬局を経営する浅田は治療薬マニュアルを端からすべて頭に叩き込もうと睨んでいた。 ある日…

【プロット】裏切り者の生命保険外交員が、探偵事務所に

ランキング参加中創作 体脂肪率を測ると、普段の生活がわかる。 「あれ、俺下がってるなあ」 何もしなくても上がったり下がったりしていて、お喋りに花を咲かせていた。 「ふふふ。 わたくしも測って見ていいですか」 グリフィス生命の袴田さんが入ってきて…

【小説】結氷と虚無Ⅱ

予備校へ 予備校の体験入学を申し込んだ2人は、相変わらず美術室でデッサンを描いている。 等々力西高等学校は美術に力を入れていると聞いたことはないが、美術室は充実していた。 ハッキリ決めたわけではないにしても、|航《わたる》と浩太は本格的に絵の…

【小説】結氷と虚無 ── 世界が変わった 考え続けたら ──

静けさの中で 「静けさ」とは何だろうか。 宇宙の真空だろうか。 月には有名な「静かの海」がある。 模様を餅つきをするうさぎに見立てると、顔の部分らしい。 月を見て、静けさを感じるのはなぜだろう。 メモ帳に、満月を描いてみた。 月見にしようかと、酒…

【小説】孤狼の鉄甲

戦士の国 「待ってください! この子はきっと強くなります。 どうか見逃してください」 女は幼子を抱き上げると体を丸めて座り込んだ。 「奴隷にするか、谷から投げ捨てるか選べ」 兵士は冷たい眼で子どもを|睨《にら》んだ。 岩山の中腹には、谷が口を開け…

【小説】深紅の時空間旅行Ⅲ

忘れもの 8月27日(土)の夜、時空間旅行への招待状が届いた。 1889年パリ万博へ行った父は、何を思って旅行先を選んだのだろうか。 父はバイオリンの弓を残していった。 タイムマシンで過去に|遡《さかのぼ》る者は、一つだけ持ち帰ることを許される。 そ…

【小説】深紅の時空間旅行Ⅱ

水先案内人 みなさん、お久しぶりです。 この作品から読み始めた方は、はじめまして。 こうしてお会いできたのも、|時空《とき》の巡り合わせに違いありません。 |私《わたくし》は「ルージュ」と申します。 トレードマークは赤いネクタイです。 時空間旅…

【小説】ミラクル ホワイト カレー

奇妙な出逢い 駅から10分ほど歩く。 路地を入ったところに、あまりはやっていなそうなカフェが一件。 木目調の看板に「SELA」と書かれている。 古びた木のドアは、白い塗装がところどころくすんでいる。 窓は大きく開放的で、決して雰囲気は悪くないが、大通…

【小説】夜陰の灯

倦んだ夏 埼玉県は、関東平野の中央に位置する。 東京をはじめとした都市部の、エアコン、アスファルトの熱で海風が暖められる、ヒートアイランド現象を、もろに受けて、暑い大気がやってくる。 だから、気温が40度に達するほど、暑くなるのである。 ここ熊…

【小説】世界を一変する、この世で最も黒いもの

本を読む少年 |幹夫《みきお》は、紺色の大きな本を開いている。 表紙には、ワイヤーフレームで描かれたロボットの絵が、輝くネオンサインのように煌めいていた。 「アスケー出版だって。 幹夫くん。 何を読んでるんだい」 病室の陽射しは、強烈である。 本…

【小説】猫とほへ顔

婚活女子 カタカタ…… 薄暗い和室に、響くワープロ。 インターネットでチャットをして、気の合うパートナーを探す「シャ・トロワ」に入会したばかりの|花ヶ前 真由美《はながさき まゆみ》は、年頃の男子と話すことに熱中していた。 35歳になるまで、男性と…

【小説】ジャンク・ジャーナル

ジャンク・ジャーナル解禁 秋の冷たい風が吹く。 河原の草は枯れ始め、遠くに赤く色づいた木が鮮やかに心を捉えた。 「やっぱり、小さなことでクヨクヨしてちゃ、いかんよねえ」 新卒6年目。 28歳になった|山川 一郎《やまかわ いちろう》は、仕事の人間関…

【小説】弩級鉄筋乙女エクレア

世界を終わらせる兵器 ついに、世界を終わらせるといわれる、プロジェクトが始まる。 目的も知らされず、ロボット研究者が3人集められた。 防衛省管轄の地下施設で、極秘裏に研究が進められる。 そして、兵器が完成してしまう。 その名は 「|永久恋愛《エ…

【小説】神の国から風吹いて

新緑の禅雲村 あざやかな木々の緑。 新緑の季節。 4月を迎え、都市部では、桜の花見が宴たけなわ。 だが、ここ禅雲村には、ほとんど人の気配がない。 畑のあぜ道にで、のんびり井戸端会議をする3人の村人がいる他は。 「こんにちは。 今日は、いい陽気だね…

【小説】俺、前世は商人だったんだ。踊り子、吟遊詩人、召喚士と旅してます

勇者エルマン やあ。 みんな。 俺は、ラルフ・エルマン。 よろしくなっ。 モンスターの脅威から、セーデルバウムを救うためにやってきた。 剣と魔法は何でもできる、万能の冒険者だ。 戦いを始める前に、仲間を集め、国王様に、あいさつしないとな。 セーデ…

【小説】戦国のジクウⅣ

朱い天空 朱い空の下に、天を突く大きな山がそびえていた。 魔界には、名のない山、川、平原が広がっている。 一説には、現世よりも広いと言われ、時空を超えて出入りする者もいるという。 謎に包まれた世界は、数人の支配者によってある程度の秩序を保って…

【小説】戦国のジクウⅢ

奈落の底で 時は戦国。 戦乱の爪跡は大地を血に染め、無数の|屍《しかばね》で埋め尽くした。 男たちは戦場に駆り出され、残された者は敵方に|蹂躙《じゅうりん》され家々には火が放たれた。 自らを第六天魔王と称した織田信長の出現により異形の妖魔たち…