本の表紙のデザインを見ていると、目を引くインパクトがあるものが多い。
書店に並べたときに、大半の本は背表紙を見せることになるが、見栄えがする表紙の本は横にして並べられる。
もちろん売れ筋の本や、作家の代表作、最新作も同様である。
本を電子化しても、表紙の画像の役割は変わらない。
だが、レイアウトの制約を受けることがある。
あるサイトでは、表紙画像と表紙用テキストデータを別個に登録しているために、字のフォントとサイズ、位置が固定されている。
また、物体としての本は、めくるという動作を伴うが、電子書籍ではそれがない。
特に気をつけなくてはならないところは、視点の動きである。
紙面に固定された視点は、ページを進めても全く動かずに同じところを見る。
だから、挿絵などのビジュアル要素がある場合はレイアウトが変わるはずだ。
電子化することによって、これから徐々に本の装丁の常識が変わっていくだろう。