打製石器では紐をかける窪みがあったようだ。
磨製石器にはひもを通す穴が空いている。
ここは諸説ある。
打製石器が石包丁として使われていたかははっきりしないようだ。
確かなことは農作業用に、片側に刃がついていて、稲を刈り取るのに使ったことである。
実物を見ると刃は滑らかに研がれている。
現在使われている稲刈り用鎌は、刃がのこぎりのようになっていて、草刈り鎌よりも角度が緩くなっている。
コンバインなどの農業機械刈り取りにくい三角地などでは手作業で狩るようだ。
自分も何度か手で稲刈りを手伝ったことがある。
稲刈り鎌で刈ると力を入れなくても「ブチブチブチ」という感触と共に、綺麗に刈り取れる。
やはり長年改良を重ねられた道具は合理的にできているものだと思う。
機会があれば石包丁も試してみたいものである。