魔法のクリエイターと言われる理由、お教えします

人は知る。人は感じる。創作で。

【プロット】フードコートにいる楽観的な暴力団員

 マルボウは肩身が狭くなったと言われている。

 シノギがやりにくくなったし、まともに不動産も借りられない。

 服にだけは金をかけ、食い物はフードコートでB級グルメ

 人間は外見を気にするものだ。

 高いスポーツカーにハイオクを入れて、家は安アパート。

 そんな奴はいくらでもいる。

 ヤクザはナメられたらお終いだ。

 ブツブツ言いながらお好み焼きを乱暴に千切り、口に押し込んだ。

 お茶は飲み放題なので、グイグイ流し込んでから澄ました顔で立ち去ろうとした。

 何か違う。

 暴力団に入ったものの、虚勢を張るばかりで食いつなぐだけで精いっぱいだ。

 全然アウトローではない。

 自分が納得できる何かをしたい。

 そんな時、フードコートに貼られた募集広告に目を留めた。