ある職種など、特殊な集団で使われる共通言語がある。
その集団内だけで通用する文脈があり、それを理解していないと、業務に支障が出る。
ときどき「こんなことも理解しないのか」と思うときには、共通言語の問題があるのかもしれない。
仕事上で、定型化した業務は、簡単な言葉で一連の作業を示すようになる。
わからないときには、わからない人が聞かないと、いつまでも教えてもらえないし、共通言語とはそういうものである。
家庭でも、共通言語が存在する。
家族は長い年月一緒にいるから、ちょっとした動作でいつもと違う感じを受けることもある。
ここまで来ると、言葉の調子やちょっとした動きまで言語になっている。
作曲家は「音のネイティブスピーカー」という言い方をしていた。
音の組み合わせであらゆる感情と現象を表現できるからである。