魔法のクリエイターと言われる理由、お教えします

人は知る。人は感じる。創作で。

スクランブルの信号待ち

 人がたくさん集まる交差点

 グリーンシグナルと共に

 中央へ殺到する

 ぶつかる刹那

 身をかわし

 前後左右に掻き分けて

 それぞれの道へ別れていく

 

 人は急いで歩く

 雑踏の中で

 先を急ぐ人は

 目的のための機械になる

 それぞれの終着駅へ

 最短で向かうのだろう

 

 スクランブル交差点

 密集する人波は

 どんどん膨れ上がっていく

 もしも信号が止まったら

 歩道が人で埋め尽くされるだろう

 待っている人たちは

 早く向こうへ渡り切ることで

 頭がいっぱいだろう

 

 小さな交差点なら

 しびれを切らして渡るだろうが

 ここは大通り

 簡単ではない

 ずっと待たされたら

 混乱は必至だろう