執筆活動を始めた当初は、流れを止めずに最後まで書いていました。
マグロが泳ぎ続けるように「絶対に止まらない」「振り返らない」と心に決めて、誤字脱字にも目をくれず突っ走りました。
後で推敲しますが「良い文章」の基準を知らないので、誤字脱字だけを直しました。
夢中で20本以上書いて、段々と検討するポイントが見えてきました。
まず文章を簡潔に、わかりやすくすると、言葉の前後関係が重要になりました。
また小学校の作文で習った「正しい作文の書き方」は、本気の執筆には役立ちません。
空白と漢字の量を視覚的なバランスで決め、単純な繰り返しをさけたリズムを意識するようになります。
視覚、聴覚、嗅覚、触覚、味覚の5感を刺激する言葉を使うとイメージが広がります。
海外文学を研究し始め、文章表現の原則を疑うようになりました。
小さな気づきを積み重ねて、創作活動が成り立っているのであって、生まれつきできるわけではありません。