年末までに知っておきたい「空手とは何か」  ―― 空手バカ一代復活への第一歩 ――  極真統一大会開催決定

 2023年1月15日(日)第1回オープントーナメント全日本極真 空手道選手権大会が東京・駒沢オリンピック公園体育館で開催されます。

 極真空手フルコンタクト空手(直接打撃制の空手)として有名です。

 現在は20とも50とも言われるほど分派ができていて、商標権で争ったりしていました。

 それぞれの派閥、団体の中で大会を開いたりしていたため、レベルが下がったと言われています。

 それらを活性化し、空手全体をレベルアップしていくために企画されました。

 ここで「空手とは何か」を整理しておきます。

論点1 武道・格闘技は伝説を語るものである

 一握りの強者を比べて、全体の強さを計る傾向があります。しかし、この考え方は武道家・格闘家のライフスタイルやビジネスモデルを度外視した比べ方です。つまり、生活のすべてを練習に充てることができれば有利になるからです。強さとは、人生のある瞬間での実績なのか、それとも生涯を通じた実力なのか、それとも団体全体の平均値なのでしょうか。ここを論じずに、チャンピオンが出たかどうかだけで計られています。

 

論点2 空手は1対多数を想定した総合的な武道である

 もともと中国武術琉球古武術を源流としていますから、何でもありの総合的な技の体系がありました。投げも関節技も、裏技という骨や筋を直接取る技もあります。そして、実践では1対1でリングに上がるなんて状況はあり得ません。だから、常に四方へ気を配りながら技を出します。不意打ちに対処する技もあります。空手を打撃系の格闘技として計ることは、一部の技術体系だけを計ることに他なりません。

 

論点3 空手は10年かけて誰もが強くなるための稽古法である

 キックの道場へ行くと「自由に練習してください」とか個別メニューを作ってもらうことが多いです。空手は1時間から2時間ほどかけて全員で同じメニューをこなしていきます。また自習しやすいように定型化されています。ここが武道として完成されていると言われる点です。個人の資質によらず、ある程度の実力を保証されているのです。

論点4 極真空手を標榜していてもルールは様々である

 稽古法も、大会ルールも時代に応じて進化し続けています。有名な手技による顔面なしルールだけが極真ではありません。これは社会人になってからも気軽に参加できるルールだと考えられます。また全日本大会を始めたときの事情もあるようです。現在は、グローブやヘッドギア、スーパーセーフ、寸止めなど様々な工夫をして試合をしています。

 

論点5 真の強さを定義する

 もしも、|喧嘩《けんか》や戦場での殺し合いを想定しているなら、相手に突進して|肘《ひじ》打ちすれば効率的だと言われています。押し倒して喉元や眉間、口の周辺、テンプルなど急所を狙うのです。頭部への手技を目視で|躱《かわ》すことはほぼ不可能です。まして肘のスピードは動体視力で追えませんし、近づけば視野の外からの攻撃が容易になります。ですから一間(1800ミリほど)の間合いを取って向き合う打撃のスタイルは実戦的ではないと言えます。こう考えると、打撃系格闘技のすべてが否定されます。

 ルールあるスポーツや武道であれば、決められた条件下で礼節を重んじて行われます。本来そうあるべき格闘技・武道においてはルールが重要です。SNSのコメントなどで過激な発言も散見されますが、定義とルールを確認するべきです。

 ちなみに武術というと、命のやり取りのような過激さを含み、武道というと道を究める意味合いが強くなるイメージです。