小説には、水墨画のような秘境がある

 想像力は無限大です。

 見たことがない世界を、作り出すことも可能です。

 山奥の、美しい自然を描写すれば、目の前に風景が描き出されます。

 秘境が湛える空気。

 季節も、風も、植物も、動物も、思いのままです。

 風景を、心理描写のために使うことが多いので、秘境を書くと、ミステリアスな心情、あるいは現実世界に疲弊して、逃避したい心情などを感じるでしょう。

 生活に疲れ、旅に出たいとき、小説で旅をする。

 遠くが霞んで見えるほど、雄大な自然を感じると、悩みが晴れていきます。

 そんな力が、小説にはあります。