ストーリーを書き継ぎながら、
「この後の展開をどうしよう」
と思うことは、しょっちゅうである。
似たようなストーリーの作品を思いだして比較してみたり、結末までイメージしてみたりする。
「悲劇的な方が文学的だ」
という考え方は古いことは分かっている。
だからといって、
「明るく終わる」
のも稚拙な感じがする。
そんなとき、
「客観的には悲劇でも、主人公は前向きになっている」
くらいがちょうどいい、という話を聞いた。
なるほど。
これなら現代的な感じがする。
しかし、いざ自分の作品をどうするかを考えると、きりもなく考え込んでしまう。
こうして追い詰められて、結局、
「えい! やあ! 」
っと書いてしまうのである。